『なるほどデザイン』を読んだ

『なるほどデザイン』を読んだ。
デザインに関するものごとを視覚的に「なるほど」とわかるように説明した本。
とてもわかりやすく、デザイナーだけでなくエンジニアや資料を日常的に作るビジネスパーソンにも役に立つ本。気軽に読める内容の本でとても面白い。

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オライリーの本やお堅い技術書と比べると、本自体が見やすくて読み手が理解しやすいようにデザインされている。
どのページにも「伝わるデザイン」というものが徹底されている。
眺めるだけで勉強になる本。
それに比べて技術書は…特にオライリー。見出しと本文がほとんどでたまに図表。もうちょいなんとかならんのかな。
まぁあのくらいのお堅い感じがレベルの高い技術書っぽくさせてるんだろうな。
オライリー本がデザインされたら逆に売れないのかも。

本書は以下の内容で構成されている。

Chapter 1 編集×デザイン
  編集とデザインの関係
  デザインしてみよう
Chapter 2 デザイナーの7つ道具
  ダイジ度天秤
  スポットライト
  擬人化力
  連想力
  翻訳機
  虫めがね
  愛
Chapter 3 デザインの素
  文字と組み
  言葉と文章
  色
  写真
  グラフとチャート
参考文献
おわりに

Chapter 1 ではデザインされるまでのプロセスについて説明されている。 デザインしたことがないエンジニアにとって、どのようなプロセスでデザインしていったらいいのか説明されていて非常に参考になる。
Chapter 2 でデザインのコツ・気をつけるべき7つのポイントについて言及している。 こちらも非常に興味深いかつ役にたつ内容。
Chapter 3はデザインの構成要素となる「タイポグラフィ」「タイトルや見出し・本文などの段組」「色」「写真」「グラフ・チャート」について、それぞれどのようにデザインしたらいいかが説明されている。

全体をとおして「なるほど」と頷かずにはいられない、まさしくタイトルに恥じない良本。
また、本の帯に「ビジネス文書は見た目が勝負!」と書いてあるとおり、プレゼン資料などの作成にも役にたつ内容。 帯にこのように書くくらいなので、本書がターゲットとしている読者層ももちろんのこと、ひょっとしたらクリエイター職以外によく読まれているのかも。

やっぱデザインが一番大事だな。