育児と自己研鑽とのはざまでゆれるエンジニア

もっと優れたエンジニアになりたいと常に思っている。 そうなるためには努力することが必要だ。 けれど自分一人だけの人生でないのでそうもいかない。
育児エンジニアは時間がないのでいかに勉強時間を作れるか・集中できる環境が作れるか、この2点ができるかが重要になる。
そして物理的に使える時間が少ないので諦めることも必要になってくる。 諦めきれず悶々としてストレスをためて家族に迷惑をかけないように、いっそ思い切って諦めることも重要。 何かを諦めるかわりにこれだけは諦めずにやる、という取捨選択をしなければいけない。この取捨選択は大事。

少ない時間の中で家族に迷惑をかけずに努力するにはどうするか?
こどもたちが寝静まったら勉強時間として使うこと。こどもたちと一緒に寝てしまわない。ゲームしない(最近Nintendo Switch買ってしまった。スプラトゥーンやりたい)。テレビ見ない。コードを書くのだ。

コードを書く上で最大の敵はこどもたちからの妨害工作である。なのでコードを書く時間はこの時間しかない。 だがしかしこの時間は嫁からの妨害工作がある。彼女も人間なので構ってもらいたいのだ。 週末はどこ行くかだの、この服いいだの、このドラマ面白いだの、色々ある。そう色々。 なのでできるだけコードを書きながら適当に相槌を打ち、集中しひたすらコードを書く。いや結局集中できないんだけれども。
最近はミシンにハマっているので非常にありがたい。おかげでコードに集中できる。

ではちびっこたちが起きているときはどうするか? 起きているときにPCを開いてコードを書いていると嫁からの目が厳しい。怒られてしまう。 よしんば嫁がその場にいなかったとしてもヤツらからの妨害工作が始まる。そう。ヤツらからの妨害工作だ。
最初のうちは邪魔されないために余ったネットブックを彼らに渡して一緒にパソコンごっこをしていた。 しかし彼らはそのうち満足できなくなり電源を入れて遊ぶようになった。 OSはLinux Mint。彼らのはじめてのOS。
自分が黒い画面で作業していることも多いので、彼らはPCは黒い画面で遊ぶもの、と思っている。

自慢じゃないが上のちびっこは3歳10ヶ月の頃にはターミナルからsl -FでSLを空に向かって走らせることができていた。 パソコンは黒い画面でコマンドを打つという認識になっている。
今では勝手にマシンにログインしターミナルを立ち上げてSLコマンドを打ったりls叩いたりしている。 最近のお気に入りはcowsayコマンドだ。オプションはまだ知らないので指定できないが。 ちょっと教えただけなのに、ちゃんと覚えていてこどもの学習能力はすごいと感心する。

PCを開いているとかまって攻撃が始まったりコマンド教えて攻撃が始まる。 もしくはYouTube見せて攻撃だ。なぜかTVでも自分たちでYouTube見ているのにPCになると「ひつじのショーン」の英語版だ。 よくわからない。 ともかく彼らの妨害工作でとてもじゃないがコードなんて書けやしない。

なのでこどもたちといるときは圧倒的に本を読むことが多い。だからこのブログも本読んだというポストが多い。
いつも本を読んでいるせいかちびっこたちも本を読むことに抵抗を持っていないというのはいい影響だ。 自分が常に勉強しているので彼らも勉強のまねごとをしている。勉強に対して抵抗がないというか新しい知識を 身につけるための手段という認識でいるようなので非常に嬉しい。
ちなみにオライリー本は表紙が動物のスケッチなので彼らからの反応は良い。「パパ、くじらの本読んでるね〜」とか「サイの本読んでる」とか「ちょんまげ」とか様々なリアクションがある。

本を読むことはこどもたちからの妨害工作はないのだが嫁からの妨害工作がある。勉強していることで怒られてしまうのだ。
時間があればずっと本を読んでいるので、時々勉強禁止令が出てしまう。こどもたちと遊んでやれとのこと。確かにそのとおりで、みんなで幸せになりつつ自分のやりたいこともしつつで研鑽していかなければならないのだ。だから完全に自分が悪いといつも思っている。でも読んでしまうんだよなぁ。このページまでは読むぞって思ってしまって…。
少しでも勉強したいがために、近場のイオンに遊びに行った時は本を持っていく。おもちゃ売り場でちびっこが夢中になっている隙に本を読んでいる。3秒に一回の目視確認は欠かさない。周りの大人はみんなスマホを触っているというのに自分だけゴツイ技術書だ。 ただこれもやはり怒られる。当たり前だ。こどもから目を離してはいけない。

こうしぶとくやっているのは諦めきれていないからなんだろうな。 大事なのはみんなで幸せになりつつ自分のペースで研鑽に励むこと。みんなの幸せを犠牲にしてまで必死こいて勉強する必要はないのだ。
その歩みがカメでもウサギに勝てるかもしれない。 まぁでもそもそも勝ち負けなんてないよね。だから折り合いつけながらハッピーであればそれはそれでいいんだよ。